「最近、お風呂入ったのいつだろう?」
何気ない違和感が、父の変化に気づくきっかけでした。
こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。
高齢になると、お風呂に入りたがらない。
これって本当によくあることだと思います。
わたしが訪問介護の仕事をしていたときも、
「今日はお風呂いいわ」とやんわり断られることがありました。
理由はさまざで
「そんなに汗かいてないから」
「寒いから」など。
でも実際は、入浴って思っている以上に体力を使うし、正直面倒なんですよね。
わたし自身も50代になって実感しています。
「今日はいいかな…」と思う日、あります。
それでも、入った後はやっぱり気持ちいい。
だからこそ、高齢者の気持ちも少しわかる気がします。
そんな中での、父の変化でした。
それまで父は、70歳くらいまでは誰に言われるまでもなく、お風呂に入る人でした。
いわゆる「カラスの行水」タイプで、もともと短時間。
だから最初は、まったく気にしていなかったんですよ。
でも、あるときふと気づきました。
「最近、お父さんいつお風呂入ったんだろう?」
その頃はまだ、認知症なんて考えてもいなくて、わたしがお風呂から上がるタイミングで
「お父さん、次どうぞ」
と声をかけていました。
声をかければ入る。
でも、声をかけないと入らない。
今思えば、この時点で違和感はあったんですよね。
そんなある日、さらにおかしいと感じる出来事がありました。
父がお風呂から出てくるのが、やけに早いんです。
5分くらい。
しかも、それは湯船につかっている時間じゃなく、着替えも含めた時間。
いくらなんでも早すぎる…。
後から考えると、高齢になると
体を拭く・着替えるといった動作にも時間がかかるものです。
なのにそれを含めて5分。
おかしいと思うのは当然でした。
さらに決定的だったのが、父の様子。
お風呂から上がってきたのに、髪が濡れていないんです。
「あれ?体だけ洗ったのかな?」
とも思いましたが、できれば頭も洗ってほしいですよね。
特に高齢になると、頭皮のにおいも気になりますし…。
「お父さん、頭洗ったの?」
そう聞いても、はっきりした返事が返ってきません。
この頃から、家族みんなが「なんかおかしい」と感じ始めました。
最初は、ただ面倒になっただけだと思ってたんです。
でも実際は違いました。
濡れていない髪。
着替えもせず、同じ下着をまた着る。
もしかして・・・
認めたくないけど、そうなのかもしれない。
改めて考えてみると、お風呂って、意外と工程が多いんです。
・着替えを用意する
・服を脱ぐ
・体と頭を洗う
・湯船につかる
・体を拭く
・着替える
・髪を乾かす
若いころは何も考えずにできていたことが、認知症になると分からなくなってしまう。
それを確かめるために、ある日こっそり様子を見てみました。
すると父は、お風呂に入ってすぐ湯船へ。
そして2~3分ほどで出てきたんです。
つまり、体も頭も洗っていなかった。
ただお湯につかっていただけ。
その事実を知ったとき、正直ショックでした。
父はもともと几帳面で、とても清潔感のある人だったからです。
子どもの頃は、一緒にお風呂に入ると、手足の指の間まで丁寧に洗ってくれた父。
そんな父が…体も洗わずに出てくるなんて。
このとき、はじめて強く思いました。
「これは、ただの面倒じゃない」と。


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