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【母との時間を大切に #01】いつものお墓参りが一泊旅行になった理由

母との時間を大切に

こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。

一昨年、数年間介護をしていた認知症の父が亡くなりました。

在宅介護をしていたころは、家族みんなで旅行をするなんて考えられませんでした。

父の介護とコロナ禍が重なり、母方のお墓参りにも5年間行くことができませんでした。

父が亡くなったあと、昨年ようやく久しぶりのお墓参りへ。

そのときは例年通り日帰りでしたが、今年は少し違います。

「せっかくだから温泉に入って、ゆっくり旅館に泊まろうよ」

そんな話になり、お墓参りと温泉一泊旅行を計画しました。

母には持病があります。

この先どうなるかは誰にもわかりません。

だからこそ、母が元気に動けるうちに家族で楽しい思い出を作っておきたい。

そんな思いを込めた5人旅のはじまりです。

母、わたし、姉、甥、姪の5人旅

今回の旅のメンバーは、母、わたし、姉、甥、姪の5人。

甥っ子の運転で出発しました。

道中、トイレ休憩を兼ねてバラ園へ立ち寄ることに。

色とりどりのバラが咲き誇り、家族で写真を撮りあいました。

普段は家で過ごすことが多い母ですが、生まれ故郷へ続く道を眺める姿はどこかうれしそうで、目が輝いているように見えました。

そんな母の表情がとても印象に残っています。

母の実家はもうないけれど

到着後、まず向かったのは母の実家の隣人のお宅です。

母の実家は数十年前に取り壊され、今はアパートが建っています。

それでも、お墓参りのたびに隣人へご挨拶に行くことは我が家の恒例行事です。

母は高校卒業までこの土地で暮らしていました。

昔は今よりずっとご近所付き合いが濃かったそうです。

その象徴ともいえるエピソードがあります。

なんと、お風呂を借りていたそうなのです。

今では考えられませんが、母の実家には家の中にお風呂がなく、外には五右衛門風呂がありました。

井戸水を汲んでお湯を沸かす必要があり、とても大変だったそうです。

一方、お隣さんの家には内風呂があり、ときどきお風呂を借りていたとのこと。

しかも、快く迎え入れてくださっていたそうです。

そのほかにも、たくさんお世話になったそうで、母は今でも感謝の気持ちを忘れていません。

だから私たちは、お墓参りのたびに手土産を持ってご挨拶に伺っています。

久しぶりの再会に、母は自然と故郷の方言に戻っていました。

短い時間でしたが、昔話に花が咲き、とても温かいひとときになりました。

父の介護をしていたころは、家族みんなで旅をする日がくるなんて想像もしていませんでした。

だからこそ、母が元気な今、一緒に笑って過ごせる時間を大切にしたいと思っています。

お墓参りだけで終わるはずだった一日が、小さな旅になりました。

次回は、竹やぶに覆われたお墓を家族みんなで探したエピソードを書こうと思います。

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