父の転院で経験したつらい出来事。親の入院に備えて知っておきたいこと

ヘルパーいさこの介護メモ
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※この記事は、現在連載中の「父の介護記録」よりも少し先の出来事について書いています。連載とは時系列が前後しますが、実際に経験したこととして、今回お伝えしたいと思います。

こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。

親が高齢になると、いつか直面するかもしれないのが、突然の入院や転院です。

わたしも、誤嚥性肺炎で救急搬送された父の転院を経験しました。

そのとき、転院先の医師の対応に大きなショックをうけ、病院とのやりとりにも苦労しました。

入院すれば、医師や看護師に家族を任せることになります。

でも、実際に経験してみて、病院ならどこでも安心して任せられるわけではないのだと痛感しました。

今回は、父の転院で経験したことと、その経験から感じた「親が元気なうちに考えておきたい入院への備え」についてお話しします。

父の転院先で待っていた、思いもよらない対応

父が救急病院から別の病院へ転院した初日、家族で主治医との面談に臨みました。

これから父がお世話になる病院です。

治療について話を聞き、わからないことがあれば質問しながら、少しでも安心して父を任せられたらと思っていました。

ところが、実際の面談は、わたしたち家族が想像していたものとはまったく違いました。

担当医は椅子にふんぞり返り、足を投げ出すような姿勢で対応。

説明には専門用語が多く、家族が質問すると、「そんなことも知らないのか」といった趣旨の言葉を投げかけられました。

さらには、「家で調べてこい」と突き放され、面談を一方的に打ち切られてしまったのです。

これから治療をうける父を預ける病院で、こんな対応をされるとは思っていませんでした。

「この病院に父を任せて大丈夫なのだろうか」

そんな不安が、家族の中に広がりました。

家族で話し合った結果、転院させるのであれば早いほうがいいと考え、病院側にその意思を伝えました。

しかし、その後も簡単にはいきませんでした。

主治医の変更を相談した際には、「他に医師はいない」と説明されました。ところが、あとになって実際には他の医師がいたことがわかったのです。

また、医療法人の窓口に医師の対応について相談しても、わたしたちが納得できる対応は得られませんでした。

父のことが心配なうえに、病院とのやりとりにも気を使わなければならない。

心身ともに疲れ果てた、1か月半の入院期間でした。

今でも、ときどき考えることがあります。

「あのとき、どうするのが一番よかったのだろう」と。

すべてが終わった今でも、正解はわかりません。

それでも、父を安心して任せられないと感じ、家族で話し合って行動したことじたいは、間違っていなかったと思っています。

親の入院に備えて、考えておきたい3つのこと

この経験を通して、親が元気なうちから、いざというときの備えを考えておくことが大切だと感じました。

わたしが特に伝えたいのは、次の3つです。

①地域の病院について、少しずつ情報を集めておく

救急搬送された直後は、家族も気持ちが落ちつかず、目の前のことで精いっぱいになりがちです。

さらに、転院が必要になった場合は、限られた時間の中で次の病院を探さなければならないこともあります。

そんなときに、何も知らない状態から情報を集めるのは大変です。

普段から地域にどんな病院があるのか、回復期のリハビリを行う病院や療養型病院にはどんなところがあるのか、少しずつ調べておくと安心です。

病院によって受け入れられる患者さんの状態や治療体制は異なります。

いざというときに必ず希望する病院へ転院できるとは限りませんが、情報を知っているだけでも、選択肢を考える助けになると思います。

②困ったときに相談できる窓口を知っておく

医師とのやりとりで疑問や不安が生じたとき、家族だけで抱え込まないことも大切です。

病院によっては、患者相談窓口や医療ソーシャルワーカー(MSW)など、患者さんや家族の相談に対応する窓口があります。

治療や退院後の生活、転院先について相談できる場合もあります。

ただし、わたしの場合は、病院側に相談しても、納得できる対応を得ることはできませんでした。

相談窓口があるからといって、必ず問題が解決するわけではないのです。

それでも、困ったときにどこへ相談できるのかを知っておくことは、いざというときの助けになります。

病院内で解決がむずかしい場合には、地域の医療安全支援センターなど、院外の相談先について調べてみる方法もあります。

③家族で「もしものとき」を話し合っておく

親が突然倒れたとき、家族は心配や不安でいっぱいになります。

そんな状況で、転院するかどうか、誰に相談するかといった判断を迫られることもあります。

だからこそ、普段から家族で話し合っておくことが大切だと思います。

例えば、
・入院や転院が必要になったとき、誰が中心になって情報を集めるのか
・医師の説明でわからないことがあったら、どうやって確認するか
・不安や疑問を感じたとき、誰に相談するか

こうしたことを、親が元気なうちに少しずつ話しておくだけでも違うのではないでしょうか。

もちろん、実際にその場面にならなければわからないこともあります。

それでも、家族で考えを共有しておけば、いざというときに一人で悩まずにすむかもしれません。

親が元気なうちから、できる備えを

親の入院は、いつ起こるかわかりません。

そして、実際にそのときがくると、心配や不安で冷静に考える余裕がなくなってしまうこともあります。

わたし自身、父の転院を経験して、病院選びや医師とのコミュニケーションの難しさを知りました。

病院や医師との間に信頼関係を築けないと感じたとき、どうすればいいのか。

家族にとって、決して簡単な問題ではありません。

わたしの経験が、すべての病院に当てはまるわけではありませんし、入院先を選ぶ際には、治療内容や受け入れ体制など、さまざまな事情も関係します。

それでも、いざというときに慌てないために、普段から情報を集め、家族で話し合っておくことは大切だと思います。

親が元気でいてくれるときには、入院や転院について考える機会は少ないかもしれません。

でも、そんな今だからこそ、できる備えもあります。

この記事が、親の介護や入院に向き合っている方、そしてこれからのことを考えている方にとって、何かの参考になればうれしいです。

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