こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。
父が認知症と診断されたあと、介護について考えるなかで必要になったのが「介護認定」の申請でした。
介護サービスを利用したいと思っても、何から始めればいいのかわからない。
「どこに申請すればいいの?」
「手続きが難しそうで不安……」
初めての介護では、わからないことがたくさんありますよね。
わたしも父の介護が始まったとき、ひとつずつ調べながら進めていきました。
今回は、父が実際に介護認定を受けたときの経験と、介護福祉士として学んだ知識をもとに、申請から認定までの流れと相談先をわかりやすくお伝えします。
これから介護認定を申請する方の参考になればうれしいです。
介護認定の申請からサービス利用までの流れ
介護保険のサービスを利用するには、原則として市区町村から要介護・要支援認定を受ける必要があります。
大まかな流れは次のとおりです。
- 市区町村の窓口などで申請する
- 認定調査を受ける
- 主治医意見書が作成される
- 介護認定審査会で審査・判定される
- 認定結果の通知を受け取る
- 必要なケアプランを作成する
- ケアプランに沿って介護サービスを利用する
ひとつずつ見ていきましょう。
1.市区町村の窓口などで申請する
まずは、本人が住んでいる市区町村の介護保険担当窓口に相談・申請します。
申請は本人や家族が行えるほか、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者などに手続きを代行してもらうこともできます。
「申請書の書き方がわからない」という場合も、窓口で相談すれば案内してもらえます。
申請時に必要なものは、本人の年齢や状況、自治体によって異なる場合があります。事前に窓口へ確認しておくと安心です。
2.認定調査を受ける
申請すると、認定調査員による調査が行われます。
本人の心身の状態や日常生活の様子などを確認し、どの程度の介護や支援が必要なのかを判断するための情報を集めます。
調査では、普段の生活について質問されます。
例えば、次のようなことです。
- 食事や着替えを自分でできるか
- 入浴やトイレに介助が必要か
- 歩行や立ち上がりに不安がないか
- 物忘れや日常生活での困りごとがあるか
家族が同席できる場合は、本人の普段の様子や、本人だけでは伝えにくい困りごとを補足するとよいでしょう。
調査当日だけの様子ではなく、普段の生活でどのような支援が必要なのかを具体的に伝えることが大切です。
3.主治医意見書が作成される
介護認定では、主治医の意見も重要な判断材料になります。
市区町村が主治医に意見書の作成を依頼し、病気や心身の状態などについて確認します。
通常、家族が意見書を自分で用意して提出する必要はありません。
ただし、主治医がいない場合などは、対応について市区町村に相談してください。
4.介護認定審査会で審査・判定される
認定調査の結果と主治医意見書などをもとに、介護認定審査会で審査・判定が行われます。
介護の必要性に応じて、次のいずれかに認定されます。
- 要支援1・2
- 要介護1~5
- 非該当
どの区分になるかによって、利用できる介護保険サービスや支援の内容が変わります。
※要支援と要介護では、利用できるサービスや相談先が異なります。それぞれの違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
👉 要支援と要介護の違いは?介護度の目安と一人暮らしで気をつけたいこと
5.認定結果の通知を受け取る
認定結果は、原則として申請から30日以内に市区町村から通知されます。
ただし、調査などに時間がかかる場合は、30日を超えることもあります。
結果が届いたら、認定された区分や今後の手続きについて確認しましょう。
6.ケアプランを作成する
認定を受けたら、必要に応じてケアプランを作成します。
要介護1~5の場合、在宅でサービスを利用するなら、居宅介護支援事業所のケアマネジャーなどに相談します。
要支援1・2の場合は、地域包括支援センターなどに相談し、介護予防ケアプランを作成します。
本人や家族の希望、生活環境、必要な支援などを踏まえて、利用するサービスを検討していきます。
7.介護サービスの利用を始める
ケアプランやサービス事業者との契約など、必要な準備が整ったらサービスの利用を開始します。
利用できるサービスは、認定区分や本人の状態などによって異なります。
認定を受けたらすぐにサービスが始まるわけではないため、必要な支援について早めに相談しておくと安心です。
父の介護認定を申請したときのこと
ここからは、父の介護認定を申請したときの体験をお話しします。
父は、認知症と診断されるまえ、別の病気で入院していました。
そのとき、わたしが相談したのは、病院のソーシャルワーカーさんです。
介護認定を受けたいと伝えると、申請に必要な書類などについて案内してもらえました。
家族であるわたしが、制度を一から調べてすべての手続きを進めなければならないと思っていたので、相談できる相手がいたことは心強かったです。
主治医意見書についても、病院側で対応してもらえました。
その後は、役所からの連絡を受けて認定調査の日程を調整しました。
わたしの場合は、病院のソーシャルワーカーさんに相談できたことで、手続きを進めやすかったと感じています。
もちろん、相談先や手続きの進み方は人それぞれです。
それでも、最初から家族だけですべてを抱え込む必要はないのだと、父の介護を通して学びました。
相談先がわからないときは地域包括支援センターへ
「まだ入院していない」
「かかりつけ医はいるけれど、介護のことは相談したことがない」
「誰に聞けばいいのかわからない」
そんなときは、地域包括支援センターに相談してみてください。
地域包括支援センターは、高齢者の介護や福祉、健康などについて相談できる窓口です。
介護認定の申請についても相談でき、必要に応じて申請手続きを代行してもらえる場合があります。
相談先がわからないときに、最初の窓口として頼れる存在です。
地域包括支援センターの担当区域は地域ごとに決まっているため、お住まいの市区町村のホームページなどで確認してみてください。
また、次のような場所でも相談できます。
- 市区町村の介護保険担当窓口
- 入院中の病院のソーシャルワーカー
- かかりつけ医や医療機関の相談窓口
今の状況に合った相談先を見つけることが、介護を始める第一歩になります。
介護は一人で抱え込まない
介護の仕事をしていても、父の介護が始まって、あらためて感じたことがあります。
それは、介護は一人で抱え込まないこと。
これに尽きます。
介護の仕事で制度を知っていても、家族として介護に向き合うと、戸惑うことはありました。
何をすればいいのかわからないとき、誰かに相談できるだけでも気持ちは違います。
ただ、困っていることは、自分から伝えなければ周囲に気づいてもらえない場合もあります。
わからないことや不安なことがあれば、地域包括支援センターや市区町村の窓口、病院のソーシャルワーカーなどに相談してみてください。
最初から全部を理解しておく必要はありません。
相談しながら、ひとつずつ進めていけば大丈夫です。
まとめ|まずは相談することから始めよう
介護認定の申請は、初めてだと難しそうに感じるかもしれません。
でも、申請先や相談先がわかれば、必要な手続きを教えてもらいながら進めることができます。
- 申請先がわかるなら、市区町村の介護保険担当窓口へ
- 入院中なら、病院のソーシャルワーカーへ
- 誰に相談すればいいかわからないなら、地域包括支援センターへ
まずは、身近な相談先に連絡してみてください。
父の介護を経験して、わたしも専門職の力を借りることの大切さを実感しました。
介護は家族だけで頑張り続けるものではありません。
困ったときには、頼れる人や制度を頼っていきましょう。
介護は一人で抱え込まない。
これを、わたしの介護の合言葉にしたいと思います。


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