高齢者の通販利用の注意点:介護者の視点から守る安心のポイント

ヘルパーいさこの介護メモ
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こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。

自宅にいながら欲しいものが届く通信販売は、足腰が不自由になった高齢者にとって非常に頼もしい存在です。「自分の力で買い物ができる」「重い荷物を持ち歩かなくていい」というメリットは、生活の自立や楽しみを広げる大きな支えになります。

しかし、現場で多くのご家族と接してきた介護福祉士としての視点や、実際にわたしの父の在宅介護を経験した中から、「便利さの裏に潜む思わぬ落とし穴」にハッとさせられる場面がいくつもありました。

今回は、高齢者の通販利用におけるリアルなトラブルと、安全に楽しむためのポイントをご紹介します。

1. 父の介護で気づいた「サプリメントの定期購入」という罠

車の免許がなかったわたしの父は、日頃から通販をよく利用しており、洋服や帽子などを自分で選んで買うことを楽しんでいました。ここまでは、本人の自立や楽しみの範囲内であり、お小遣いの範囲でやり繰りしていたため特に問題はありませんでした。

しかし、本当に問題となったのは「サプリメントの定期購入」でした。

契約した当初は父もまだしっかりしており、自分で管理できていたのですが、認知症の症状が進むにつれて状況が一変しました。毎月届くサプリメントを飲んでいる気配もなく、同封されている振込用紙で支払っているようすもありません。気になって調べてみると、郵便で届いたままの状態で、未開封のサプリメントと振込用紙がそのまま積み重なっていました。

定期購入は、こちらからストップをかけない限り永遠に商品が送られてきます。父にもうサプリメントを飲んでいないのなら解約したらどうかと提案しましたが、本人は理解しているのかいないのか曖昧な返事でした。そこでわたしが代わりに解約の電話を入れたところ、通販会社は快く対応してくれ、事なきを得ました。

わたしの場合は同居家族が気づくことができたからよかったものの、これが「一人暮らしの高齢者」だったらどうだったでしょうか。

2. 訪問介護の現場で見えてきた「一人暮らし高齢者」の支援の難しさ

訪問介護の仕事に携わっていた頃、一人暮らしの利用者さんが通販でさまざまなものを購入している姿を多く見かけました。

その中には、「定期購入になっていることすら気づいておらず、次から次に商品が送られてくる」と悩みを口にする方もいらっしゃいました。わたしが「それは定期購入になっているので、必要ないなら解約しないといけませんよ」とお伝えしたのですが、その方は「解約の手続きや連絡が面倒」「なんだかよく分からないからそのままでいい」とおっしゃり、なかなか納得していただけませんでした。

同居家族がいれば代わりに対応や見守りができますが、一人暮らしの場合は本人が「そのままでいい」と言ってしまうと、支援者としてもそれ以上の介入が難しく、もどかしさと支援の難しさを痛感した瞬間でした。

3. トラブルを防ぎ、安全に楽しむための「4つの対策」

高齢者が通販を利用すること自体は、決して悪いことではありません。「自分で選んで買う」というワクワク感や自立心を大切にしながら、トラブルを防ぐために次のような対策を心がけていきましょう。

  • 対策1:定期購入や支払い方法の契約状況を一緒に確認する 「知らないうちに毎月届く契約(定期購入)になっていないか」「支払いはどうなっているか」を、定期的に家族や周囲が一緒に確認することが大切です。
  • 対策2:家族で「ルール」と「見守り」を共有する 届いた荷物はできるだけ一緒に開封し、「何を買ったのか」を共有する習慣をつけましょう。新しく注文する前に「一度家族に相談する」というワンクッションがあると安心です。
  • 対策3:アカウントや決済方法をシンプルにする 勝手にクレジットカードが使われたり、ワンクリックで予期せぬ契約が進んでしまったりしないよう、決済情報は家族が管理するか、目の届く方法に限定しましょう。
  • 対策4:トラブルが起きたときの相談窓口を知っておく 「もし不要な契約をしてしまったら」「高額な請求が来たら」と不安なときは、消費者ホットライン(局番なしの「188番」)やお近くの消費生活センターにすぐ相談できることを知っておくと心強いです。

4. まとめ:自立心を守りながら、あたたかい見守りを

通販は、高齢者の生活を豊かにし、社会とのつながりを感じさせてくれる便利なツールです。

「もう年だから通販なんて使わせない」とすべてを制限してしまうのではなく、本人の自立心や楽しみを尊重しながら、生活背景に合わせたあたたかい見守りとサポートを続けていけたら素敵ですね。

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