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デイサービス初日、父は一時間で帰ってきた【介護体験記 第2章 #03】

父の介護記録

こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。

認知症の症状が少しずつ進む中、父が初めてデイサービスへ行くことになりました。

家族としては「少しでも楽しんで通ってくれたら」という期待もありましたが、現実は想像していたよりずっと大変でした。

今回は、父がデイサービス初日に一時間で帰宅した日の話を書きます。

初めてのデイサービスの日
その日、父は朝からとくに嫌がるようすもなく、迎えの車に乗って出発しました。

「案外すんなり行けたね」

母とそんな話をして、少しホッとしたのを覚えています。

けれど、安心したのもつかの間でした。

後からスタッフさんに聞いた話では、父はデイサービスに到着し、席に案内されて座ったものの、数分もしないうちに立ち上がってしまったそうです。

そして、そのまま出入り口のほうへ歩いて行こうとしたとのことでした。

「帰る」の気持ちが強かった父
スタッフさんたちは、

「お茶でも飲んでゆっくりしていってくださいね」

「夕方にはご自宅まで送りますから安心してください」

と、やさしく声をかけながら引き留めてくれたそうです。

それでも父は、何度も席を立っては出口へ向かおうとしていたそうです。

そのたびにスタッフさんが父を席へ案内し直し、落ち着かせようとしてくれていたと聞きました。

今思うと、父の中では
「知らない場所に連れてこられた」
そんな不安が強かったのかもしれません。

認知症になると、”家に帰りたい”という気持ちが強くなることがあると聞いていましたが、父にもその症状が出ていたのだと思います。

初日から無理をさせないという判断
最終的に、スタッフさんたちは「今日は帰宅させましょう」と判断したそうです。

帰宅願望がかなり強く、初日から無理をしてしまうと、

「もう二度とデイサービスへ行きたくない」

となってしまう可能性があると考えてくれたのでした。

デイサービスは、今後も継続して通えることが大切です。

そのため、無理に長時間いさせるよりも、”嫌な場所”という印象を残さないことを優先してくれたのだと思います。

ケアマネージャーさんが送ってくれた
ただ、デイサービスの送迎時間は決まっています。

通常業務の中で、急な個別送迎にスタッフさんが対応するのは難しかったそうです。

そこで、ケアマネージャーさんが自分の車で父を自宅まで送ってくださいました。

本当にありがたい対応でした。

介護が始まってから、こうして周囲の人に支えてもらう場面が少しずつ増えていきました。

家族だけではどうにもならないことが、これからもっと増えていくかもしれないーー。

そんなことを、このころから感じ始めていました。

一時間で帰宅した父に母はびっくり
父が家を出てから、まだ一時間ほどしか経っていなかったころ。

突然帰ってきた父を見て、母はかなり驚いたそうです。

「えっ?もう帰ってきたの?」

そんな状態だったと後から聞きました。

デイサービス初日が、まさかこんなに早く終了するとは、家族の誰もが想像していませんでした。

この先、通い続けられるのだろうか
その日、仕事から帰宅したわたしは、母から一連の話を聞きました。

最初聞いたときは笑ってしまいました。
一時間で帰宅という記録を作ってしまったことに(笑)

でも、そのあとすぐ不安がおそってきました。

「これから先、本当にデイサービスへ通い続けられるんだろうか」

そんな気持ちが頭から離れませんでした。

介護は”始まる前”より、”始まってから”のほうが不安になる。

そんなことを実感した出来事でもありました。

そんな家族の心配をよそに
けれど、そのころ父はというとーー。

デイサービスから帰宅したあと、自分専用のソファーに座り、いつものように穏やかな顔でテレビ(水戸黄門)を見て過ごしていたそうです。

まるで何事もなかったかのように。

不安そうなのは家族ばかりで、父本人は意外とケロッとしている。

介護が始まってから、そんな場面を何度も見ることになります。

そして来週のデイサービスはどうなることやら、と一週間不安な日々を過ごすことになりました。←家族が(笑)

ドキドキのデイサービス2回目は次回に🖐️

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