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【読書】Kヒーリング小説【不便なコンビニ】

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こんにちは。
50代独身、実家暮らし、絶賛失業中のいさこです。

失業するより以前から本は買うより図書館で借りる派でした。

昔は読んだ本を自分の本棚に並べるのが好きだったので、ネットのない時代はせっせと本屋さんに足を運んで読みたい本を吟味して買っていました。

ですが一度引っ越しを経験したとき、大量の本が重いこと!段ボールに詰める作業だけでもとても大変なおもいをしました。

それを機に本は買うから借りるにしました。いつもは読みたい本を図書館でネット予約して借りるんですけど、久しぶりに図書館の本棚でみつけた本が面白かったので紹介します。

「不便なコンビニ」
  (著)キム・ホヨン  (訳)米津篤八

出版社のサイトでの説明は以下の通りです。

韓国発ベストセラー、傑作Kヒーリング小説
【2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位】
【韓国で100万部超、シリーズ累計150万部超】
【ソウルで舞台版ロングラン上演。ENAにてドラマ化進行中】

 ソウルの下町。亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を細々と営む元教師のヨムさんは、駅で無くした財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」と知り合う。記憶を失い言葉はたどたどしいが、誠実そうな独孤を見込んだヨムさんは、彼を深夜シフトの店員として雇う。近隣のコンビニに押され気味で品揃えが悪く、近所住人からは「不便なコンビニ」と呼ばれている「Always」の店員や客たちは、謎だらけで怪しげな独孤を警戒しつつ、一方でそれぞれに問題を抱えていた。
 韓国でシリーズ累計150万部(2023年6月現在)、世界各国で出版され、舞台化、ドラマ化も進行中の大ベストセラー。誰もが生きづらさを抱えて生きるコロナ前夜のソウルを舞台に、人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。

小学館公式サイト
https://www.shogakukan.co.jp/books/09356746

Kヒーリング小説というジャンルがあるんですね。初めてのジャンルの小説だったので楽しみに読みました。

ソウルの下町のコンビニが舞台で、そこで働く定員とお客さんのコミュニケーションをとおして、それぞれが抱える悩みや生きづらさが浮き彫りになり、またそのコミュニケーションによって癒しや気づきを得ていく物語です。

各編ごとに主人公が入れ替わるオムニバス形式のようになっていながら、ちゃんとすべての話が繋がっています。

それぞれの登場人物が格差社会、就職難、家庭問題に悩んでいる姿が、韓国も日本も一緒だなと思いながら読みました。

一人の主人公の視点で物語が進む小説とちがって、登場人物それぞれの視点で描かれているので、一つの物事も視点を変えたら、ちがって見えるんだなということに気づけたのがよかったです。

大きな事件が起きることもなく日常が描かれているだけですけど、スラスラと読めました。ただ韓国の人の名前がヨンスクとかソンスクとか似ているので慣れるのが大変です笑。

今の時代、コミュニケーションが苦手で、なるべく人と関わりたくないっていう人けっこういるじゃないですか。

そういうのってわからなくもないです。仕事にしたってプライベートにしたって、一番の悩みって人間関係だと思うから。

でもね、人との関わりが悩みや生きづらさの原因になるのはそうなんだけど、それを癒してくれるのもまた人とのコミュニケーションなんですよね。

この物語の中に出てくる「Always」のようなコンビニがあるなら、わたしも通いたくなりました。そして疲れた心を癒してもらいたい笑。

わたし、韓国ドラマもよく見るんですよ。ドラマのなかでコンビニで買った焼酎やカップ麺を、主人公たちがテラス席で飲んだり食べたりしているシーンがよく出てきますよね。

それを見てコンビニにテラス席があるのっていいなと思っていたんです。日本のコンビニにはないですよね?

テラス席で飲食するだけじゃなく、そこで生まれる人間模様も、この本ではなんかいい味だしているなと思いました。

日常の中にある、コンビニという舞台で繰り広げられる人々の物語を読みながら、きっとあなたも癒されるはずです。

海外の小説というより日本の小説を読んでいるようでとても読みやすかったです。

すでに続編が出ているそうなので、絶対読みたいと思います。

それではまた🖐️

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