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【もしかして認知症?】#02 同じ話を何度もくり返す父|「さっき聞いたよ」と言えなかった日

父の介護記録

「同じ話をするのは、年齢のせいだと思っていませんか?」

こんにちは。
50代独身、実家暮らしのいさこです。

この記事は、父がまだ認知症と診断される前のお話です。

「同じ話を何度もする」

これは、年齢を重ねた人にはよくあることだと思っていました。
昔の思い出話をくり返すことも、それまでも普通にあったからです。

とくにわたしは一度も実家を出て暮らしたことがないので、一人暮らしを経験した人や、結婚して実家を出て生活をしている人に比べると、父の昔話は相当に聞いているほうだと思います。

だから最初は、とくに気にしていませんでした。

でも、あるとき「ん??」と思う出来事がありました。

さっき話したばかりの内容を、まるで”今初めて話すかのように”また話し始めたんです。

「それ、さっき聞いたよ」

そう言うと父は、きょとんとした顔をして「あれ?そうだったかね?」と笑ってごまかしました。
(このころは、まだごまかせただけマシでした。重度の認知症になったら、意思の疎通すらできなかったから。)

そのときは、ただの勘違いだと思いました。

でも、その”違和感”は何度もくり返すようになります。

ほんの数分前に話したことを、また最初から話す。
しかも本人は、それに気づいていないようでした。

それまでの「昔話のくり返し」とは、明らかに違っていました。

昔の話は「またその話か」と思いながらも、どこか微笑ましいものでした。
でもこれは、少し怖さを感じるようなくり返しでした。

なぜなら、介護の仕事で出会った認知症の利用者さんで、同じ話をくり返す人がいたんです。
もうね、エンドレスに話すんですよ。

そういう人と比べると、父はまだまだ認知症ではないと思いながらも、「うっかり」や「年のせい」で片づけていいのか。

どこかで現実を認めたくない気持ちがあって、深く考えないようにしていました。

でも今ふり返ると、あのとき感じた小さな違和感が、確実に始まりだったのだと思います。

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